乳ガンの診断を受けました!

質問

 36歳の娘が乳がんの診断を受けました。聞くところによると、3ヶ月も前から異常に気が付いていたのに、仕事が忙しいのと恥ずかしいので、病院に行くのが遅くなったというのです。これから抗がん剤で小さくしてから手術と言われています。何か良い漢方薬はありますか?(渋川市 K代)

答え

看護師 樹木希林さんが乳がんの手術を受けてさっぱりしている姿を見て、恐怖心が薄らいだ人も多いと思います。しかし、考えなければならないのが、乳がんが異常に増え続けている原因が明確にされていないということです。1970年に乳がんで死亡した率は4.7%だったのが、2002年にはなんと14.9%に跳ね上がっています。(人口10万人に対するもの)その間、何億というお金が早期発見のための検診や治療技術の革新や抗がん剤の開発につぎ込まれているにもかかわらずです。しかも、人間が長生きするようになったから、がんが増えたように見えるという学者もいますが、乳がんは若い人が増えています。30才から45才の患者さんを中心にこの20年で3倍に増えているのです。

 がんが、ストレスによって起きやすいということは広く知られるようになりました(阿保徹先生による説)しかし、乳がんについては、食事が大きな要素であることが著書「粗食の勧め」で知られる管理栄養士の幕内秀夫先生によって叫ばれています。乳がんの爆発的な増加の原因は食の欧米化で、これを食い止めるにはご飯を中心にした日本の伝統食の復活が欠かせないと言うのです。もちろん、個人を治すのは大切なことです。しかし、乳がんになる前に予防し再発しないように抑えていく方法を模索していくのが、日本全体を考えたときより大切なことだと思います。

 さて、手術前に抗がん剤による治療でさまざまな副作用が出ます。日本では「十全大補湯」や「補中益気湯」が第一選択とされていますが、私の経験では「参茸丸」「参茸補血丸」です。患者さんがもともと持っている病気と闘う力を強力に支えます。

 よく、健康食品でがんにイイとされるものがあります。しかし、「事件は会議室で起こっているんじゃなく、現場で起こっている」のと同じで「病気は試験管の中で起こっているのでなく、身体の中で起こっている」のです。患者さん本人の病気(抗がん剤・放射線・手術による体力の低下)と闘う力と関係のないところに目を奪われては、足下をすくわれると思います。もちろん、自己治癒力を発揮する「気功」や「生きがい療法」なども取り入れて、がんになったこれまでの生活の悪いクセを変えていく努力もとても大切です。