高校二年の娘が、学校へ行きたがらない?

質問

 高校二年になる娘について相談です。この四月から学校へ行きたがらなくなり、ここ3週間は行っていません。聞いてみると、昨年から学校へ行く時になると吐き気や下痢・腹痛があったといいます。日中はなんとも無く生活しています。漢方で良いお薬はありますか?(T市 T代)

答え

だらける女性 朝起きにくく、気分がすぐれず、やる気が起きなくゆううつ・・。見ている親御さんの方が「ゆううつで胃が痛く」なってしまいますね。まず、少し離れていても「小児心理」を専門にしている評判の良い先生を探してみましょう。良く話を聞いてくれて、本人が続けて受診を希望するような先生と巡り合うことが必要です。

 漢方では、単純に下痢止め・腹痛止めの薬としては「ゲンノショウコ」などが昔から有名ですが、胃腸虚弱からの腹痛下痢ではないので効果はまず期待できません。また、中国の文献をみると舌の先が赤くただれた様になっていて、イライラの強い場合の胃痛・吐き気に「黄連解毒湯」を薦めていますが、日本人はそれほど感情を外に現わさないのでよっぽどの急性期でなければ適応ではないでしょう。逆に、同じ「吐き気や下痢・腹痛」でも舌の赤みが薄く、吐瀉物は透明で臭いが少なく、全身(特に腹部)の冷えを訴えて暖まりたがる場合に「真武湯(しんぶとう)」は使われますが、質問のケースには当てはまらないと思われます。

 質問のケースは、ストレス反応から来ていると考えるのが順当ですから、「肝脾調和」を目標に、保険範囲では「加味逍遥散(かみしょうようさん)」を薦めます。肩こりが強く舌の苔が薄い場合「抑肝散(よくかんさん)」。頭痛もあり舌の苔が厚い場合「釣藤散(ちょうとうさん)」。保険外では「開気丸(かいきがん)」を薦めます。母親と父親もしくは母親と祖父母の関係に問題があり、それが、娘に投影されていると思われる事例を数多く経験しています。適切なカウンセリングと指導の出来る機関が機能してくれる事を希望します。