気功が病気治療に効果?

質問

 最近テレビや新聞の折り込みに「気功」と言う言葉が出てきますが、病気治療に効果があるのですか?(A村 Y男)

答え

チャイナ服を着るパンダ 気功とは一言で言って「入静(にゅうせい)」といって、座禅を組んだ時のような、心の状態になる事です。「恬淡虚無(てんたんきょむ)」(こころがおだやかでなにものにもこだわらない)に浸ることです。いろいろな種類の気功があります。テレビでよくやっている「ビックリ人間」のような槍でも喉が切れないのは、「硬気功」と言います。意念(いねん)で人の身体は変化しますが、それを武術に応用したり、民衆に最も分かりやすくアピールする方法です。他に被験者に触らないのに動かしたり突き飛ばしたりは「外気功」と言います。中国で気功といえばほとんどが、動かない気功「静気功」。決められた動作をする「有意動功」。身体にまかせた動きをする「無意動功」など、自分でする医療気功です。三千とも五千とも流派があり病院や公園で指導者について指導を受けます。

 むかし、外国人が「日本人は皆柔道や空手の名人だ」と思うのが、思い込みであるのと同じで「中国人が皆太極拳や気功の名人だ」と思うのは思い込みです。現代医学的な表現をすると、大脳新皮質や前頭葉が優位だと、人間的な知識の世界。旧皮質、間脳とくに視床下部は感情・自律神経系の動物の世界だと言われています。気功は前者の過亢進を休め、後者の働きを活発にし、バランスをとります。「身体には三十七億年の生命の情報が詰まっている。身体に教えてもらってください」「身体の声に耳を傾けて」「森の妖精が耳元で囁き気付かせてくれる」と言うのはそのためです。その結果、自己治癒力・免疫の安定によって病気の予防・治療・老化防止に役立つことは、いろいろな研究でまちがいないことだと言われています。

 日常の雑念や緊張から解き放たれ「朝露が一筋の草の上で輝く、その光に吸い寄せられるように見入る幼心」を取り戻し、今ある命を悦び感謝できる肯定的な気持ちに全身の細胞がなってくれます。中国の朝の公園は、緑の中の学校であり、病気予防ばかりでなく病気治療のためにも開かれた病院になっています。この医療費をかけずに健康増進をする方法に、民衆が自発的に取り組んでいます。日本でも、自分たちの健康について、他人や医療専門家・テレビなどの健康情報だけに任せきりにせず自分たちで助け合いながら守るしくみができたらと思います。