花粉症に効果のある漢方薬を教えて下さい!

質問

 5年ほど前から花粉症で悩んでいます。春になると突然くしゃみ鼻水で仕事にも支障が出ます。夜は夜で鼻詰まりで、眠れない始末です。ひどい時は喉が痛くなり、目も痒くなって困っています。病院に行って薬をもらいましたが、眠くなって続けられませんでした。漢方では効果のある薬はありますか?

答え

花粉症のパンダ アレルギー性鼻炎や眼炎は、15年ほど前から患者さんが増えてきています。花粉ばかりでなくディーゼルエンジンの粉塵や家庭内の芳香剤や電気蚊取り線香などの農薬など、アレルギーの原因になると思われる物質は、どんどん増えています。現代医学では、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の内服や副腎皮質ホルモンの外用剤などで、症状を抑え込んでこの時期を切り抜けるのが標準的な方法と聞いています。

 漢方では、有名な「小青龍湯(しょうせいりゅうとう)」のように症状を抑えるものもありますが、「肺の衛気を補う」という方法で体質改善を期待できる処方もあります。それは「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」という処方です。外気温の変化(特に急に寒くなった時)について行けなくて人一倍寒く感じる、外気温の変化(特に急に熱くなった時)について行けなくて人一倍熱く感じ汗をかきやすい、身体を動かすと息切れがして疲れやすいというタイプの体質に使います。舌は引き締まり方が弱くて、歯の跡がついています。

 最近の薬理学的研究でも、この処方で、IgEの異常上昇を抑え、IgAの生産を高める作用が確認されています。言いかえれば、症状が出てから抑えるのでなくて、免疫力の強化に貢献し炎症を起こしにくくする働きが期待できると考えられます。これまで、保険範囲内の「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」で代用していましたが、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」と言う名前で輸入されるようになりました。しかし、やはり薬に頼り切りになるのではなく、夏にクーラーにあたりすぎない様にしたり、肌を鍛えるために乾布摩擦などを心がけたり、食べ物をしっかり良く噛むというのもりっぱな予防法です。更に可能なら一日に30分でも良いから速歩などの運動をして全身状態を改善してください。