がんの漢方治療

漢方薬を作るパンダ 最近の研究の結果、がん細胞は毎日すくなくとも三千個できていて、それを本人の免疫の力でやっつけているから、がんが育たないことがわかってきました。さらに、ひとつのがん細胞が人体に影響をおよぼすようになるまでには、15年近くかかることもわかってきました。がんは生活習慣病のひとつだという説にもうなずけます。がん予防にしてもがん治療にしても、一番大切なことは高価な健康食品を飲むことではありません。患者さん本人が、それまでの価値観・生き方全体をひっくりかえすようなこころのありようを変化させることがなにより大切だと思います。

 次に病気と闘う本人の体質の改善が重要です。最近は、甘い飲み物を漫然と飲むケースが増えています。鉢植えの植物もそうですが、いつもいつも鉢の中の土が湿っていると根が腐ってしまいます。人間も胃袋にだらだらと水分を入れ続けると、「脾が湿によって健全な動きを失う」と中国医学では考えます。舌の上にヌルヌルした苔がつくのはその信号なので、擦り落としてもそのときに口臭が軽くなるだけなのでやめたほうがいいでしょう。舌に白い苔がついて、食欲が落ちているときは「六君子湯」を、めまいがするときは「半夏白朮天麻湯」を、イライラして舌の先が紅いときは「半夏瀉心湯」を勧めます。苔の色が黄色くて、便秘しているときは「茵蔯蒿湯」を、尿量減少しているときは「茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)」をなどを勧めます。よほど喉が渇いたとき以外は、食事の一時間前に湯飲みに一杯の白湯か番茶を飲めば充分だと考えています。食べ物を吸収する力が自己治癒力を保持する基本ですから。

 化学療法や放射線治療・外科手術によって治療することは、自分の領地に侵入した敵の軍隊にミサイルを撃ち込むようなものです。敵もやっつけますが自分の領民もたくさん傷付けることになります。自分の領民を守り、食糧を増産するような手助けはやはり漢方が良いと思います。補気薬・補腎薬の配合されている「参茸丸」が勧められます。現在、もっとも注目されているのが、「霊芝胞子」です。がんが限りなく増殖する酵素の働きを抑える働きによって、理論上はがんの進行を止める働きが期待できます。

 キーワードは、生き直しです。

次の記事も読んでね!!