便秘

悪玉菌だらけの腸 便秘で悩んでいる人は多いけれど、その原因は様々で一様ではありません。便秘だからといってただ単に便秘薬で毎日出しているだけでは根本的な治療にはなりません。

 ご存じのように、日本人は穀物を主食として何千年も暮らしてきたので、欧米人よりは腸が長くできています。そのため腸の働きが弱ってくると、すぐ便秘がちになってしまいます.戦後になって食生活は大きく欧米化し、肉類の摂取が増え、高カロリー・高脂肪の食事をとるようになってきました。欧米化した食事の弊害は、腸の中に宿便が溜まりやすくなったり、大腸癌になる人の増加に現れてきています。

 便秘は胃腸の働きが弱い人にも起こりやすくなります。胃で充分に消化されなかった食べ物が腸に送られてしまうので、腸にも負担がかかり、これによって便秘が起きてしまうのです。また、生活習慣病で病気が長引いている人も内臓機能の低下によって便秘が起こってきます。便秘で特に気をつけないといけないのは、黒い兎のうんちあるいは黒い鉛筆みたいな便が出る場合です。このような便が続くときは検査をお勧めします。

 便秘を治療する際、まず食事を見直さないといけません。欧米化した食事を、50年くらい前の本来の日本食に変える必要があると思います。肉食を減らし、旬の野菜と魚中心の献立で、ご飯を良くかんで食べることをお勧めします。お米は玄米が良いのですが、歯や胃の弱い人は玄米では胃腸に負担がかかります。その時は普通の白米に雑穀を少し混ぜて良くかんで食べると良いでしょう。

 体を動かすことも必要ですが、激しい運動はかえって便秘がちになるので、長く続けられそうな自分にあった運動を選べば良いと思います。健康食品やお茶などで便秘によいというものが市中に氾濫していますが、本当によいものやあなたの体に合うものを見つけるのは、なかなか困難です。

 たかが便秘ですが、命に関わるような病気の一つの症状かもしれません。くれぐれも自分で判断せずに、群馬中医薬研究会の会員の先生方にぜひご相談してください。きっと良い解決法を見つけてくれると思います。

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