46年ぶり記録更新、台風10号!

ぐったりする女性 2016年8月、台風10号は、東海地方の南海上で大型で非常に強い台風になり、日本付近で生まれた台風としては、観測史上記録的な「長寿」台風になり、列島に甚大な被害をもたらしました。台風とは、熱帯の上で発生した上昇気流が渦を形成し、渦の中心気圧が下がり、さらに発達して熱帯低気圧となったもので、風速が17m/sをこえたもののことです。

 台風が近づくと体調を崩される方がいらっしゃいます。

 患者様でも、低気圧や台風の襲来など気象条件によって体調が左右される方は多く、「体調で天気の前ぶれがわかる」と言った事をよく耳にします。天気が悪いと古傷が痛むという方もいらっしゃいます。

 気圧が変化すると体にかかる圧力が変化します。

 低気圧になると血行がわるくなったり、リンパの流れが悪くなるので、台風などで気圧がさがると体にかかる圧力が低下し、頭痛を引き起こします。こういった体の変化は自律神経のバランスを崩す事に繋がり、めまい、血圧の上昇、手足のほてり、それらの影響で不安や動機、イライラなど精神面の症状も出てくる可能性があります。

 低気圧が血流を悪くするのは、気圧が体へ与える物理的な負荷による影響で、血管が圧迫や拡張して血流が変調をきたし諸症状を誘発させてしまいます。気圧とは空気や大気がモノに押し付ける力の圧の事です。低気圧は地面を抑える力が弱く、内側に向かって空気が集まる事で上昇気流ができるため、地表近くでは酸素が少し薄く、少なくなっています。外圧が弱まる事で、体内の流れへの圧にも変化をきたし、そして若干の酸素不足も自律神経の乱れに影響してしまうことがあります。

 このように台風などの気圧の変動から私達の身体を守るためには、日頃から気・血・津液(体内の水)のめぐりを良くしておく事が重要です。体内の水は気によって押し動かされているので、気の巡りを良くする事は、水の巡りも良くする事につながります。

 代表な漢方薬で、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)、冠元顆粒(かんげんかりゅう)、田七人参茶(でんしちにんじんちゃ)、開気丸(かいきがん)、 逍遙丸(しょうようがん)などです。

 近年の気候変動による急な温度差、急な気圧変化などにより、身体に影響が出やすい気候になってきているかもしれません。

「晴耕雨読」という言葉があります。

 昔は晴れたら畑を耕し、雨が降ると休んで本を読むという天候に合わせたライフスタイルでした。気候による体調の変化は、誰にでもなり得る可能性があります。自然のリズムを知り、ムリをせず、漢方での体質改善で身体も心も調和させていきたいものですね。

佐鳥薬局 佐鳥裕美

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