花粉症(アレルギー性鼻炎)

花粉症のパンダ 地球温暖化のせいか、気温が下がらず秋の花粉が終わらないうちに、春の花粉の気配を感じている人もいるようです。最近は、花粉症の予防のために、漢方薬を秋の終わりから飲まれる人が増えました。予防することで、症状を軽く感じる患者さんが増えているようです。

 多くの人が2月の初めから、鼻水などの症状がだんだん強く現れますが、「冬の病気は夏治す」という言葉があるように、花粉症予防はもう既にスタートが切られています。今年の夏は酷暑のためにどうしてもクーラーに頼らざるを得ない状態でした。汗をかいて、体表の気が弛んでいる状態で冷たい風を受けると、冷えが体の中に侵入してしまいます。空調設備の整った環境に長くいると、外界の温度差に対して体温を調節する能力が低下して、クシャミや鼻水が出やすくなります。過敏な状態で炎症が発生すると目の痒みや喉の痛みから頭痛・発熱のほか、ゼンソク・皮膚炎なども起こします。

 体質改善にとって一番大切なことは、日本の伝統的な飲食を心がけることです。飲み物はあたたかいほうじ茶がお勧めです。食べ物は、分つき米を季節の葉モノのみそ汁や根菜類の煮ものでいただきましょう。山芋やもち米を少し多めに食べるのも良いでしょう。命を支えてくれる食べ物に感謝して、ゆっくり噛んで食べましょう。運動するときはやや薄着にして、休むときは暖かくしてやわらぎましょう。

 予防としては、体表を守る「気」を高めるために黄耆(おうぎ)を含んだ玉屏風散(ぎょくへいふうさん)が第一選択です。日本には衛益顆粒(えいえきかりゅう)という名前で輸入されています。免疫の異常を直接安定させると考えて良いでしょう。何年も繰り返している場合は、漢方でいう「腎(じん)」まで影響が及んでいると考えます。免疫を安定させる力が弱まっていると考えて、参茸丸(さんじょうがん)が第一選択です。食べ物では、黒ゴマや黒豆のほか、煮干やかつお節・鶏の手羽先などでしっかりだしを取ったみそ汁やスープを飲みましょう。もちろん、夜更かし朝寝坊は、健康にも地球にも良くありません。生活の中から化学物質過敏症の原因になるようなものを減らしてゆきましょう。

 A市のNさんは、27歳の女性です。花粉症の他にアトピー性皮膚炎とゼンソクで悩んでいます。衛益顆粒を半年続けて、驚くほど安定しました。

 キーワードは、体温調節能力の鍛錬です。