暑気払いの漢方薬

ビールを飲もうとするパンダ 「麦味参顆粒」は、ニンジン、バクモンドウ、ゴミシからなる処方で、別名「生脈散」。中国では点滴でも使われています。私たち漢方薬屋は、毎年夏になるとスポーツドリンクに、手軽で手に入りやすい「麦味参顆粒」を溶かして飲むことをおすすめしていますが、麦味参顆粒を水で溶かしたら梅干しをつぶして入れるというのはどうでしょう。糖分が気になる方にはうってつけかと思います。梅干しにはいいあんばい(塩梅と書きますよね)に塩分とすっぱさがありますし。手作りの梅干しならなおおいしいでしょうね。

 夏の暑い日は冷たい飲み物が欲しくなりますが、体が冷えすぎてしまうと腹痛や下痢も起こります。体を上手に冷やすためには、苦みのあるものが効果的だそうです。「五涼華」は五つのお花のお茶でとても苦いのですけれど、多めの水で溶かして飲んでみて下さい。意外とイケますよ。そして、夕方になったら縁側や庭先で夕涼みをしましょうよ。ほどよく冷やしたスイカはどんな漢方薬よりも、おいしくやさしく暑さと渇きを癒してくれるかもしれません。

漢方の平庵堂 金光多恵子