ゆとりのある生活していますか?

気功をする元気な女性 雨の朝、いつもの川沿いのアカシアの並木の散歩道を歩いていた。ふと見ると、そこにカタツムリがいる。危うく踏み潰すところだったので、近くのあじさいの葉の上に乗せてあげた。カタツムリは私の指から葉に何事も無かったかのように、背中に荷物を背負って、角をのびのびと伸ばしながらなめらかに葉の上を滑っていった。

 子供の時は、水溜りにヒバの葉っぱを一本ずつ投げ入れては、葉の根本から染み出す油で葉が動くのを飽きずに見ていた。時間はゆっくりと動き、水面に広がる不思議な七色の虹は二度とない模様をいくつもみせてくれた。毎日患者さんの漢方相談を受けていると、患者さんの生活の中にうるおいやゆとりが少なくなっているような気がする。毎日忙しい忙しいと肩をいからせて、不機嫌そうに飛びまわる。生活を便利にするために一生懸命働いて、手にした車やパソコン。それらを手に入れることで、なにか大切なものを手放してしまったのではないかと心配になる。

気功は、決められた動作や呼吸をして、自然の「気」を奪い取ることではない。人を押しのけて幸せを求める「我」を離れること。小さな命にもイヤな相手にも、自分が持っているのと同じ「我」があることに、気功は気付かせてくれる。その時、本来持っている自己治癒力が扉を開けてくれるような気がしてならない。お腹の底から息を吐こう。その時に肩の力を抜こう。そして、あなたのまわりに微笑みかけよう。きっと、宇宙の全てがあなたに微笑みかけてくれるでしょう。