うつ病

うつ傾向の女性 冒頭から暗い話で申し訳ありませんが、日本で一年に自殺する人の数は、三万人を超えています。この日本で、実に2時間に7人の人が生を断念しています。自殺の原因はいろいろあると思います。私の考えでは、生きたいと思っていてもあまりに生きにくい状況に追い込まれて、死を選ばざるを得ない心理状況になってしまうのだろうと思います。それは、感情の問題なので、人格とは全く関係の無いものです。私の気持ちとしては、それを回避するテクニックを持ち合わせていなかっただけなのだろうと思いたいです。

 漢方では、五臓六腑の肝(かん)・心(しん)・腎(じん)に大きく関わります。肝は、もともとのびやかにあるはずのものですが、やりたくないことばかりさせられたりすることで、鬱積してしまいます。イライラして他人に当たることで解消するタイプの人が、多いようです。気分がすっきりせずモヤモヤします。保険範囲では加味逍遥散が良く使われますが、ベテランの専門家は抑肝散や香蘇散などを応用しているケースをよく見ます。

 心に問題が出やすいのは、もともと繊細な神経の持ち主が、あの時こうすればよかった・こんどこう言われたらどうしようなどと神経を使いすぎて、精神疲労を起こしたときです。元気が出ずに気力が低下します。食欲が無くなり、泥のような便が一日に数回出ることもあります。眠りも浅く、とりとめの無い夢を多く見ます。第一選択は帰脾湯です。ものごとのとらえ方にゆがみがあるので、こころを開けるカウンセラーさんに相談するのが良いでしょう。

 腎に問題が出るのは、急に驚くことに遭遇した場合にみられます。大切な家族が事故にあったりしたときに、ショック状態になる場合があります。また、がんの告知(あまり良い言葉ではありませんが)を受けたときなど、自宅にどのように帰ったのか分からないなどというケースもあります。人の話が頭に入らない、腰が抜けたように何もやる気が出ないなどもみられます。保険範囲ではお勧めできる処方を私は知りません。中国漢方では参馬補腎丸や至宝三鞭丸などがあります。

 気持ちのエネルギーが下がっているような気がしたら、睡眠時間を増やしたり、気のおけない友人とお日様を背中に感じ温かい飲み物を飲みながらのんびりおしゃべりを楽しむのも良いでしょう。日帰り温泉でまったりするもの良いでしょう。笑える映画やマンガを一人楽しむのも有効だという説もあります。

 自殺は残された人たちに大きな傷を残します。自殺以外の道を探して欲しいと思います。

 キーワードは、温泉とおしゃべりです。

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